そういえば、
今年はまだ一度も坂瀬川に入ってなかった、
と9月になってから気づいて
坂瀬川で一泊沢歩きすることにした
初日は二俣から入渓して
大滝の先まで歩いて
谷を下って引き返す

昼遅くから、
ナメ河原でタープ泊

頭と骨はもういちど焼き増して骨酒にした
二日目は大釜からはいって、適当なところで出渓する

きょうのすべり台は水圧が手ごわく、
ヌメリはあるあるで……敗退
高捲きしてY字滝の落ち口にでた

坂瀬といえばやわらかいナメが売りだけど
この辺りの渓相も味があってすばらしい

雷鳴が谷に響き、強い雨が降り始める前に
タイミングよく下山できてよかった
ところで、
二俣のすこし上(H=1050m)で
樽ヶ関谷をせき止めて土木工事中だった
そばの坂瀬林道には治山工事と看板が上がっている
目的はどうも木材の切り出しのためらしい
堰堤なのか橋ができるのかよくわからないが、
麗しい渓が切り刻まれている様を目の前にすると
とてもいたわしい気がした
来シーズン坂瀬にやってきたら
どう変わっているのだろうかと
不安とやるせない気持ちをひきずりながら
坂瀬川をあとにした



