石鎚山系を代表する3本の大滝を継いで歩く
「三滝巡礼登山」を実施した
13年前の初夏にも同じラインで歩いた
二度目になる今回は
前回から何時間遅れで面河に降りてこられるか
つまり、体力の目減りがいかほどか
それが一番の関心事だった
鞍瀬渓谷に沿って夫婦滝へ
滝の画像を取り忘れる……
雄滝は結構な水量を吐き出していたが、
雌滝はあいかわらずの控えめな様相だった
少し引きかえして植林尾根にとりつく
倒木や下草がなく歩きやすく1時間で北方稜線にのる
しかし高瀑休憩所へ降りるポイントを間違った
気づいたのは、100mほど下ってから
正解ポイントはもうひとつ南側の谷地形だ……
登り返す気になれずそのまま下降を続けると、
危ういトラバースやラッペリングが待っていた
今さら後悔しても遅かった
30分ほど余計に費やして高瀑渓に降りた
時間を取り戻そうと急ぐ
高瀑に着くと一帯はガスガス
予報は晴天じゃなかったのか
見えない高瀑に向かって合掌

右稜から落ち口へ上がり、谷をさかのぼる
1500mから上部は小ぶりのスノーブリッジが連続する
保持力のないザラメ雪に時間と体力をまた消耗した

西冠南壁、カッコよいアングル!

西ノ冠岳と面河ノ頭の間のコルにピッタリ上がる
雪で埋まったルンゼを数本トラバースして愛大小屋
蓄積した疲労で、
「もう御来光の滝は省略してしまえ」、
とよこしまな誘惑が頭をよぎる
しかしそれでは三滝巡礼にならないので、
ナマケ心にハッパをかけて面河本谷へ下降

御来光の滝に手を合わせたら、三滝巡礼はクリア
さっさと登り返したら、今日はもう登りはないぞ
面河道をストックに頼りながら
ゴールの面河渓泉亭へ下った
南稜、南尾根、幕岩がよく見えると、
ついつい立ち止まってしまうね

まだ日のあるうちに下山できた
トータル所要時間は13時間20分だった
13年前は11時間10分
ミスコースやスノーブリッジに手こずったことを割り引いても、
体力・総合力▼15%を
数字が証明してくれた三滝巡礼山行だった




